プリントを机の上に置いた瞬間、リビングの隅に逃げていく。「やりなさい」と言うと余計やらない。これ、本当によくあります。
幼児期の「やる気」は気分の波が大きく、大人の論理ではコントロールできません。ただ、いくつか工夫をするだけで「やってもいいかな」と思える状態に持っていけることが多いです。今日は現場でよく使う3つのアプローチを紹介します。
① 「やる」と決めるのは子ども側にする
「これやって」と言われると反射的に「やだ」となる時期があります。そんなときは選択肢を渡してみてください。「迷路とぬりえ、どっちにする?」と聞くだけで、子どもが「選んだ」という感覚を持てます。
実際にやる内容はどちらでも構わない場合が多いので、選ばせるテクニックは保育の現場でも頻繁に使われます。子どもにとって「自分で決めた」と思えるかどうかが、その後の集中度を大きく左右します。
② 「全部」を求めない
1枚のプリントを全部終わらせてから次、というルールにするとプレッシャーになります。「半分でいいよ」「好きなところから塗っていいよ」とハードルを下げると、結果的にもっとやることが多いです。
💡 保育のコツ
「全部やる」を達成感のゴールにせず、「途中までだけど集中できたね」を肯定するクセをつけると、長期的にやる気が育ちます。
③ 大人が「見ている」ことを伝える
幼児は意外と「親が見ているか」を気にしています。スマホを触りながら「いいね、上手」と言うのと、こっちを向いて「あ、ここの色いいね」と言うのとでは反応がぜんぜん違います。
5分だけでもいいので、横に座って一緒に見てあげる時間があると、子どもは「ちゃんと見てくれてる」と感じて自然と続きます。長時間つきっきりにする必要はありません。
やる気を出させようとしすぎない
最後にひとつ。子どもがどうしても気乗りしない日は、それで構いません。今日できなかったから明日もできない、ではないので、「今日はやめとこっか」と切り上げる潔さも大事です。
無理にやらせると、教材そのものへの嫌悪感がついてしまい、後々ぬりえやプリント全般を避けるようになることがあります。波があっていい、というスタンスのほうが結局長く続きます。







